娘を産んで、無事に産院を退院したときのことです。
「今週末ははじめて家族4人でゆっくり過ごせるね!」
と、退院日に家族みんなで喜んでいたのですが、その週末に生まれたばかりの娘は(生後7日目にして)38℃の熱を出したのでした。
小さすぎる赤ちゃんの熱に、私たち家族は戸惑いました。
新生児の発熱は大人とは比べられないくらいほど緊張感が走ります
「このまま様子をみていいの?」
「いますぐ受診したほうがいいの?」
「大泣きするなら救急病院?」
今日は新生児が発熱したときの対処法を実践を踏まえてお伝えしようと思います。
新生児が発熱したときの対処法
昼間、娘の体が少し温かい気がしたので、熱を測ったら37℃ありました。
子供の顔も心なしかポーッとしていたので心配したのですが、機嫌が悪いということもなかったので、そのまま様子を見ていました。
夜になり、みるみる熱が38℃まで上がり、慌てた私は夜間救急に連れて行くかどうしようか悩みました。
もともと、
「赤ちゃんは熱を出さない」
そう言われがちですし、私もそうだと思い込んでいたのでありえない熱がでたとパニックに陥りました。
夜中だったので救急病院に行こうか迷った時に、産後に受け取ったガイドブックに小児救急電話相談の番号があったので相談することにしました。
「おしっこは出ていますか?おっぱいは飲みますか?機嫌はいいですか?」
電話口の看護師さんに尋ねられ、これらの質問は全て「はい」の返答だったので、そう伝えました。
今日は様子をみて明日病院を受診してください。とのことでした。
ガイドブック内に熱が高いときの(38度以上)フローチャートがあるのですが、
発熱38℃以上 → 生後3ヶ月未満 → 小児科医のいる医療機関を受診してください
と、うちの子の場合、即受診が当てはまったのですが、
夜間に起こしてまで連れて行くのか?
と、親としては悩むところでした。
そのため、小児救急電話相談で相談できたことはすごく安心できました。
看護師さんからも、今の状態でおっぱいが飲めていておしっこも出ているし機嫌も悪くなく眠れているなら、寝かせて明日受診させてあげてください。
その一言で、随分ホッとしたことを覚えています。
翌日、熱が下がらない娘を近くの小児科に連れて行き、医師に見ていただきました。
しかし、「月齢8日目の子の38℃以上の発熱は即入院」ということで、そのままの足で入院することとなりました。
こども医療電話相談事業 ♯8000事業とは
・保護者の方が、休日・夜間のこどもの症状にどのように対処したら良いのか、病院を受診した方が良いのかなど判断に迷った時に、小児科医師・看護師に電話で相談できるものです。
・この事業は全国同一の短縮番号♯8000をプッシュすることにより、お住いの都道府県の相談窓口に自動転送され、小児科医師・看護師からお子さんの症状に応じた適切な仕方や受診する病院などのアドバイスを受けられます。
引用元:厚生労働省HP
生まれたばかりの赤ちゃんはへその緒を通じてお母さんから免疫をもらいます。
この病気の抗体は、生後6ヶ月くらいまでにはなくなるので、その頃から風邪にかかるようになると言われます。
そのため、生後3ヶ月未満の赤ちゃんが38.0℃以上の発熱をきたした場合、何か重篤な疾患の可能性もあるため、基本的に入院して検査していくということだそうです。
(生後1ヶ月未満の新生児の体温は正常時でも37.0℃から37.5℃は認められる範囲)
入院中の娘
新生児(生後1ヶ月未満)において、全身状態の良好な赤ちゃんが発熱をきたした場合の重篤な感染症のリスクは7%とされています。
娘の場合も、主治医がこれらを懸念して次々と検査をされました。
検査をされる娘はナースステーションに連れていかれるのですが、病室にいても聞こえるほどの泣き声だったので、生まれて間もないのにこんなに不安な思いをさせてしまったと思い胸が張り裂けそうでした。
もっと子供の状態を整えてあげるべきだったと痛感しました。
赤ちゃんの体温調整
娘の場合、結果的に入院3日目に異常が見つからずに無事に退院することになりました。
3ヶ月未満の赤ちゃんは体温調整ができない(いわば変温動物に近い)ので、外部の環境温に十分注意することが必要だとお話をいただきました。
入院前の自宅では娘は下記のような格好でした。
温めすぎていたわけでもなくて、むしろ首元が弛んでいたので、首や肩を冷やして風邪を引かせたようでした。
後日かかりつけ医に報告すると、
「風邪、ひくときはひくよ。」
と言われました。
新生児は免疫があって風邪など病気にかかりにくいのですが、場合によってはもちろん風邪もひくのだそうです。
母乳育児だから風邪ひかない、なんて思って室内環境に鈍感でいてしまうと体調不良を引き起こしかねないので要注意ですね。
家族の心構え
子供が入院すると、点滴・採血などで、辛い思いをします。
こどもの病気は突然だから、冷静に対処できるように日頃からこどもの正常を知ることは重要なことであると同時に、熱などの数字だけで判断するより子供の機嫌をよく観察することが大切だそうです。
・いつもよりなんとなく元気がない
・いつもより哺乳量が少ない・勢いがない
・愚図る
・様子が違う
など、家族が感じる変化があれば医師に伝わるようにしっかり伝えた方が良いそうです。
子供の急な病気の時や夜間でどうしていいか対処に困ったときは、小児救急でんわ相談があることを覚えておくと、何かのときのお守りになるかもしれません。
まとめ
●生まれたばかりの赤ちゃんはへその緒を通じてママの免疫をもらっている
●生後3ヶ月未満の赤ちゃんが38.0℃以上の熱を出すと要注意
●3ヶ月未満の赤ちゃんは体温調節機能が未熟で変温動物のように環境温度の影響を受ける
●日頃から赤ちゃんの正常を知っておく(医師に報告する時も平熱などがわかると判断材料になります)
●困ったことがあれば、こども医療電話相談♯8000に相談してみてください。